1930年代には、
ロレックスは自らの時計が高山の頂における過酷な状況に
立ち向かうことが可能かどうかを検証するため、
エベレスト登頂を目指す数多くのヒマラヤ登山隊に
オイスターパーペチュアルウォッチを提供した。
1953年、
オイスターパーペチュアルを着用したジョン・ハント卿、
エドモンド・ヒラリー卿、テンジン・ノルゲイ率いる登山隊が、
世界で初めてエベレスト登頂に成功、
その後ロレックスにとって、
世界はまさに生きた実験室となった。
1950年代初頭、
クロノグラフの精度と防水性を完璧に極めたことにより、
ロレックスは、ツールとしての役割を果たすとともに、
時刻を知らせるだけの機能をはるかに超えた
プロフェッショナルウォッチを開発した。
この時計は、深海のダイビング、飛行、登山、科学調査など、
新しい専門的活動を対象としたものである。
1953年に発表されたサブマリーナーは、
100m(330フィート)防水を保証する世界初の時計であった。
この時計は永遠の情熱を生み出し、
達成感を与えてくれる時計として自らを主張している。
1960年、ジャック・ピカールとドン・ワルシュの
バチスカーフ(深海用潜水艇)トリエステ号が、
太平洋のマリアナ海溝で水深10,916mまで下降。
オイスターのテストモデルであったディープシースペシャルは
船体に取り付けられ、
1平方センチ当たり1トン以上の水圧に耐えたのだった。